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いやはや、このような日に
皆で掃除をすることに なるとは、不思議なものなのじゃ。 最初は夕凪姉じゃと小雨姉じゃの 二人だったところに兄じゃが加わり、 そこにマリー、わらわと続いていって―― 最終的にはあさひ以外の全員が 参加することになるとは。 年越し前に大掃除でもあるまいし、 こんな大人数で取り掛かれば―― まさに、あっという間に終わるというものじゃ！ これも、姉じゃたちの人徳、 いや「マホウ」のおかげかのう。 それにしても、 実際のところ夕凪姉じゃの 箒捌きはなかなかのものじゃったの。 あれも、魔法使いの子孫としての才能 といえるのじゃろうか。 じゃがの―― わらわも、決して負けてはおらんかったじゃろ？ 箒といえば、巫女にとっても 重要な道具じゃからの。 どうじゃ兄じゃ、 わらわと夕凪姉じゃ、 どちらの箒を持っている姿が より似合っておったかのう、 教えてたもれ？ なんてのう、くすくす v …… そう、わらわは巫女―― 神職として、生涯乙女を貫く身を 目指すもの。 じゃから、本来ならば 誰かのもとに嫁ぐことは ないのじゃ―― …… じゃから、の？ こういう機会は有効に―― 活用するのじゃー！ さあさあ御前様、 今日一日は夫婦としての 暮らしを堪能しようぞ v まずは―― そうじゃのう、やはり 先程の兄じゃと夕凪姉じゃの あのやり取りの再現からかのう？ くすくす、わらわは 何でもお見通しなのじゃぞ、御前様 v PR |
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ふう、ようやく
この現象の犯人を 突き止めたのじゃ―― まあ、実行犯といった ところじゃな。 どうやら、人の願いを 叶えるという善良な物の怪 だったんじゃが―― これがちと、質の悪いやつでの。 同時に、副作用も 現れてしまうのじゃ！ おそらくは、あさひの 大きくなりたいという願いに 反応した結果、それを 叶えるかわりに海晴姉じゃが 小さくなってしまった―― そしてそれが他の姉妹にも 伝染してしまい、この現状というわけじゃな。 いやはや、まさかわらわまでも 術中にかかってしまうとはのう―― 修行不足を痛感したのじゃ。 まあ、幸いなことに この現象の効力は1日限りのようじゃから―― 明日には、みな元通りなのじゃ！ ――正直なところ、もう少しだけ この姿でいたい気もするがの。 兄じゃと同じ風景を 見られたのは、 まこと貴重な体験だったのう―― なに、そのようなことは おんぶか肩車でもすれば いつでもできるとな？ ハア、そういうことでは ないのじゃが―― そうじゃ、それなら―― 早速おんぶでもしてもらおうかのう v さあ、このまま家の中を 1周するのじゃ！ あはは、愉快じゃ―― |
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まこと、愉快であったのう――
霙姉じゃの誕生日パーティ♪ わらわと霙姉じゃの 好みは、よく似ておるからの―― わらわ好みのお菓子が たくさん食べられて、 あな満足じゃ v まあ、わらわはあれほどまでの 餡子狂いではないがのう。 一体、霙姉じゃと餡子の間には どのような因縁が結びついて おるのじゃろうか―― 調べてみるのも一興じゃな。 今度、霙姉じゃのオーラを 凝視してみて―― そういえば―― 今宵の霙姉じゃは、 いつもと違う感じのオーラを 放っておったのう。 真白き、そう―― 兄じゃのオーラじゃ！ わらわたちは家族じゃからの、 誰かの影響によって オーラが染められることは 別に珍しくないのじゃが。 あそこまで変化するとなると、 相当の接触がなければ―― さて兄じゃ、詳しい話を 聞かせてもらうとしようかの？ 念のために言っておくがの、 わらわの前に 虚言は通用せぬぞ、フフフ v |
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念のために
言っておくがの―― これは「かんげつ」と 読むのじゃよ。 まあ、わらわの名前を 呼びたいという 兄じゃの気持ちは 分かるがのう v というわけで―― 明日は 中秋の名月なのじゃー！ しかし、何やら 怪しい雲行きじゃの―― 自然の為す事とはいえ、 まこと無粋よのう。 はてさて、 どうしたものじゃろうか―― ここはやはり、 古来の術式を用いるべきかの。 そう―― このてるてる坊主に お願いするのじゃ♪ まあ、流石に 台風が相手では ちと荷が重い気も するがのう―― 物は試し、なのじゃ！ さあ、兄じゃも 手伝ってたもれ v よもや、童女一人に このような苦行を させるつもりではあるまい？ |
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ううむ、
裏山の方が 騒がしいのう―― 何か、良からぬことでも 起きているのじゃろうか？ よし、少し探ってみるのじゃ！ むむむ―― …… ふむ―― 少なくとも、悪しきオーラは 感じぬのう。 じゃが、わらわの知らぬ まこと大きなるオーラが あったのじゃ―― 白―― 否、黒かのう。 はて、オーラの色が 分からぬぞよ？ このようなことは 珍しいのう―― あな、そういえば 2年ほど前にも 同じようなことがあったのじゃ！ 確か、あの時は 物の怪の類であったところまでは 掴めたのじゃが。 もしかしたら、 同じものかもしれぬのう―― 当時は、 わらわもキュウビも まだ幼かったが―― 今回こそは彼奴めの 尻尾を掴んでみせるのじゃ！ それに、今のわらわには 最高の相棒も おるしのう―― のう、兄じゃ v さあ、ともに叫ぼうぞ ｖ 物の怪、ゲットなのじゃー！ （キュッキュキュ～♪） |
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