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今日も雨、か――
全く、休日だっていうのに 気分が沈んできちゃうわ。 …… あっ、別に 小雨ちゃんは悪くないのよ? だから、その、落ち込まないで―― …… コ、コホン。 えっと―― そう、だから今日は みんなに少しでも 気分転換をしてもらおうと思って、 鉄道風景のDVDを持ってきたの。 これを見れば、きっとみんな おでかけしてるような気分に なれるんじゃないかな――って。 それでね、リビングで流して みたんだけど―― どうしてかしら、誰も見に来ないの。 ほんのちょっと前までは、 チビたちが勢ぞろいで プリキュアとかいうのを 見ていたはずなのに―― 筑肥線、 こんなに素敵な景色なのに―― ねえ、あなたも そう思うでしょう? 思うわよね? ああ、それに 103系にも会いたいし―― うん、今度九州に行く時には 絶対に乗らなくっちゃ! 去年の旅行では、 全員行動だったから ダメだったけど―― 学校の卒業旅行とかだったら 何の問題もないわよね v でもどうせ、 海晴姉様あたりは 難癖つけてくるんでしょうね―― 「1人で旅行なんて危険よ!」 なんて言って。 その時はちゃんと フォローしてよね―― “お兄ちゃん”。 上手くいったら、 お礼に一緒に 連れて行ってあげてもいいわよ? PR |
ああ、まさか節分の豆の
片付け当番になっちゃうなんて! まあじゃんけんで 負けちゃったんだから、 仕方ないけれど―― 最後の2人に残った時の、 霙姉様のあの笑みが 何だか気になるわ。 そう、まるで私の出す手を 見通していたかのような あの表情―― なんて、まさかね? それよりも、早く終わらせて 宿題を終わらせてしまわないと―― 今日立てていた予定が狂っちゃう! ダイヤが乱れるのは、もう沢山よ―― そんなの、絶対に許せない。 というわけで、そんなところに いられたら邪魔よ。 早く、どこかに行ってちょうだい。 それともまさか、 手伝ってくれるっていうの? …… ふ、ふーん―― 流石、みんなの優しい 「お兄ちゃん」ですこと。 まあ、あなた程度でも いないよりはマシよね? それじゃあ、お願いしようかしら。 …… ――ふう。 どうにか予定の時間までに 終わることができたわ。 い、一応礼を言うわね―― 手伝ってくれて、ありがと。 このお返しは―― そ、そうね、10日後あたりにしてあげる。 楽しみに、しているといいわ―― |
もう――
何も言えないの。 自分でも 今の、この気持ちを どう捉えたらいいのか 分からなくて―― あの人と一緒に 色々な場所を 回っていったこと、 この目であの人の 最後の雄姿を 見届けられたこと、 そしてこれで本当に 走るあの人に 乗れなくなったんだって 実感させられたこと―― 色々、溢れてきちゃった。 …… ねえ、ちょっとだけ 胸借りてもいい? すぐに返すから。 う―― うう―― …… |
海晴姉様から、
あなたが風邪ひいたって 聞いて来たんだけど―― なんだ、元気そうじゃない。 心配して損したわ。 まあ、何とかは 風邪ひかないっていうものね―― フフフ v まあいいわ、 折角だからりんごでも 剥いてあげる。 ……今度は春風姉様が 八百屋のおばさんに誉められて、 買いすぎちゃったんですって。 うん、何をじっと見てるの? ……言っておくけど、 私だってりんごの皮むきぐらい できるんですからね! …… あっ、痛っ! もう、あなたのせいで 指切っちゃったじゃない!! ほら、責任とって 治療しなさいよ。 って、どうして 口に入れるのよ!? はわわわわわ―― ……きゅん。 |
ねえ、
今日が何の日か知ってる? そう―― あの悲しい事故から、 福知山線が運転再開した日。 今よりもずっと 小さかった頃のことだけど、 まだ鮮明に覚えているわ―― 好きになり始めてから、 すぐに起きた出来事だったし。 感動のあまり、 思わず泣き出しちゃって―― 流石の海晴姉様も、 どうしたらいいか 困ってたみたいだったわね。 まあ、 誕生日パーティーの主役が いきなりの号泣なんだもの、 仕方ないわよね。 でも、あの時の 海晴姉様の オロオロした表情ったら―― 今思い出しても、 おかしすぎて笑っちゃうわ、 フフフ v あーあ、 あなたも見られたら 良かったのにね! とにかく、 そういうわけだから―― 私にとって今日という日は 色々な意味で特別なの。 だから、 あなたにも―― お祝い、してほしいな。 |