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わ、私はたまたま――
近くを通ったら、 こんな時間に 明かりがついていたから―― 少し様子を見に来ただけ、よ。 別に、霙姉様に 仕返しがしたかったとか、 ましてや下僕がどうしてるか 気になっていたわけじゃ、 ないんだから。 ていうか、アンタ何 霙姉様のされるがままに なってるのよ!? 私がいなかったら、 どうなっていたことか―― ――まあ、この問題に関しては 明日改めて、じーっくり お話しましょ、下僕ちゃん v どうやら、涙目で 部屋に戻ってきた 蛍ちゃんについても、 何か知っていそうだし―― まあ、大体の見当はつくけれど。 全く―― あなたって、本当に 罪作りな人なんだから。 大人しく、私だけの 下僕でいればいいのに。 しょうがないから―― ご主人様が、恵んであげる。 世界で1番、愛している あなたへの―― …… もう、他の子に目移りなんて、 させないんだから。 PR |
ああ、私は分かっていた。
こうなることが。 個人的には、結婚などという 形式はこの上なく どうでもいいものなのだが―― あいつらにとっては、 よほど大事なんだろうな。 オマエは、どうだ? いずれ、誰かと結婚したい―― なんて、思っていたりするのか? まあ、面白そうだったから、 今回は乗ってみたが―― うん、そういえば 今日はまだ終わっていないな。 つまり、私とオマエは まだ夫婦というわけだ v さて、ともに家事を行うのも、 食事を食べさせあうのも、 確かに夫婦のすることだが―― 何か、抜けているものがあるとは 思わないか? フフ、それ以上何も言うな―― オマエは、私に任せていればいい v 残り1時間、 悦楽の時を過ごそうではないか v …… どうした、いつまで 固まっているつもりだ? 私としては、 本当に実行しても 一向に構わないんだぞ。 それともオマエも加わるか? おおかた、いつぞやの お返しでもするつもりだったんだろうが―― まだまだ、餡子よりも甘いぞ―― 氷柱よ。 |
まったく――
ママも、とんでもないことを 思いついちゃったものね。 まあ私も賛成していたわけだし、 夕方までは みんなで楽しめていた はずなんだけど―― やっぱり、女の子にとって 結婚っていうのはとっても デリケートな問題ってことよねえ。 そんな当たり前のことを、 すっかり失念していたわ。 にじちゃんに、蛍ちゃん―― もしかしたら誰か他の子にとっても ほろ苦いバレンタインデーに なっちゃっていたの、かも。 ――もう、 キミまでそんな顔しない、の。 私まで悲しくなってきちゃうじゃない。 キミは何も、悪くないんだから。 今日一日、みんなのダーリンとして これ以上ないほど 一生懸命がんばっていたわよ? お姉ちゃん、 惚れ直しちゃったんだから v ね? だから、そんな 泣きそうな顔してないで。 お姉ちゃんは、笑顔の 弟クンが大好きだぞ? ――そうそう、その顔よ♪ その満面の笑顔で 「おはよう!」って みんなにあいさつしてあげて。 じゃあ、私は明日 早い時間に家を 出ないといけないから、 今のうちに―― おやすみなさい、マイ・ダーリン。 チュッ v |
にじちゃん、
目を覚ましたら 泣き出したりしないでしょうか―― ホタ、心配です。 明日の朝になったら、 ホワイトルームに行って 様子を見てこようかと 思いますけど―― お兄ちゃんも、 一緒に来ていただけますか? よかった、やっぱり お兄ちゃんはホタのヒーロー―― それに今日は旦那様、ですね v ホタも、にじちゃんと 同じ気持ちです。 許されるのでしたら、 このままでいたい―― でも、それは 叶わぬ願いですものね。 あの、お兄ちゃん。 もうひとつだけ、お願いを してもいいですか? 蛍のことを ギュッて強く―― 抱きしめてください。 ああ、ありがとうございます―― お兄ちゃん、とっても あったかいな♪ ホタ、もう溶けちゃいそうです v あ、あれ? とっても嬉しいはずなのに―― どうして涙が出ちゃうんでしょう? やだ、止まらないよう―― |
うふふ、
おにいちゃんとの けっこんせいかつ、 たのしいの v もうずーっとずーっと このままがいいの。 いちにちだけなんて、や! いやいやいやいや!! だったら、にじこ もうねないもん。 そうすれば、 あしたにならないもん! ふわぁ―― ね、ねむくなんかないもん。 にじちゃん、 もうおよめさんなんだから おとななんだもん。 ね、おにいちゃん? おにいちゃんも、 にじこがおよめさんの ままなほうが うれしいよ、ね? にじちゃん、 これからもっともっと かわいいおよめさん、に―― なる、から―― すぅ―― |