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まったく、
そろそろパーティーの 時間だっていうのに。 さすが、シュヒン様は 余裕があるわね。 とにかく―― 早く春風姉様から離れなさいよ、下僕! やれやれ、 ちっちゃくなった姉様に あんなにデレデレになっちゃって―― もしかしてアンタ、 そういう趣味なわけ? やだ、私も 気をつけなくっちゃ―― ハ、ハア!? 私だって 大きくなったユキに デレデレしてたんじゃないかって!? ――だって、 しょうがないじゃない。 あんなに元気な姿の ユキが見られるなんて。 たとえ、夢の中だって―― そう、これは夢なのよ。 だから―― いつもだったら 絶対に言わないこと、 言ってあげるわ。 お、起きたら ちゃんと忘れなさいよ!? オニイチャン―― ス、スキ―― そ、そう! すき焼きが食べたいわね、 明日は。 アハハハ v PR |
おひるねから、
戻ってきてみれば―― やんやん、 さくらちゃんったら 早速抜け駆けだなんて 恐ろしい子! 春風も、王子様に ひざまくらしたーい! はい、それじゃあ選手交代ね♪ あぁん―― こ、これが、愛の痛みなのね。 今、春風は 王子様の重みを 体中で感じています v …… そ、そうですね。 確かに今の春風では 王子様をひざまくらしてあげるのは 難しいみたいです―― しゅん。 あっ、それなら―― えーい v 王子様のおひざ、 春風が占領しちゃいました v v ああ、いつもよりも 間近で感じられる 王子様の感触―― におい―― きゅううううううううううん v v v 春風、もうずっと このままでいいかも―― |
あっ、小雨お姉ちゃんが
お兄ちゃんにチュー しようとしてるの。 ず、るーい! さくらも、お兄ちゃんに チュ―― うん? どうかしましたか、お兄ちゃん? おかおがまっかっかに なってますよ。 かぜさん、こんこんなの? たいへーん、なの! …… だいじょうぶ? ほんとに、だいじょうぶ? ほっ、よかったの―― うー、でもやっぱり おにいちゃんおかしいの―― あたまが、ぼーっと してるみたい。 そうだ♪ さくらのおひざで―― すこしやすんでくーださい、なの v えへへっ、 いっかいやってみたかったの v おにいちゃん、 さくらのおひざまくら どうですか? クスクス―― なんだか、おにいちゃんが おとうとになったみたいだね v なで、なで v v |
ヒカルお姉ちゃん――
ううん、この場合は ヒカルちゃん、なのかな? あっという間に、 眠っちゃいましたね。 というわけで―― 海晴ちゃんから 立夏ちゃんまでの、 小さくなっちゃった お姉ちゃんたちはホワイトルームで おひるねタイム中、です。 みんな、とってもかわいい 寝顔でしたよ v チョコも、みんなのおかげで 無事に完成しましたし―― ひとまず一安心です! あとは、この現象が 早く解決すればいいんですけど。 やっぱり、このままという わけにはいきませんし―― でも、喜んでいる ちびちゃんたちを見ていたら もう少しだけだったら いいんじゃないかな、って。 実は小雨も、 まるでおとぎ話みたいって、 ちょっぴり楽しんでるんです v もし、本当に おとぎ話だったら―― 最後は王子様のキスで お姫様は元通り、 といったところでしょうか v 王子様―― この場合は、 お兄ちゃんの―― ふ、ふぇぇ!? 小雨ってば、 一体何を!!? |
みんな、すっかり
順応してるな―― ホタはもう コスプレに夢中だし、 特に霙姉なんて 「これならもう学校に 行かなくてもいいな!」 なんて大喜びだし。 氷柱あたりは、 錯乱するんじゃないかと 思ってたけど―― どうやら夢だと思い込んで むりやり自分を納得させたらしい。 今は、むこうで 綿雪に甘えているそうだ。 それにもちろん チビたちはチビたちで、 大はしゃぎしてるぞ! フフフ、楽しそうだな v 私も混ざりたいんだが―― どうも、まだこの体に 馴染んでなくてな。 大体、さくらぐらいの 年頃だろうか―― そういえば私にも、 こんな時があったんだな。 ああ、残念だ! あいつらとおもいっきり遊べる、 折角のチャンスなのに―― どうだ、かわりに オマエが行ってきたらどうだ? こんな機会、めったにないぞ? 私は少し疲れたから―― ちょっと、休ませてもらう ことにするよ。 おやすみ―― |