お掃除お疲れ様でした、
お兄ちゃん――
って、結婚しているはずなのに
「お兄ちゃん」なんて呼ぶのも
おかしいですよね。

でも「ダーリン」はいくらなんでも
恥ずかしいですし
やはり「あなた」が
良いのでしょうか。

それとも、お名前で？
な、なんだかドキドキしてきちゃいました、
小雨――

ごめんなさいお兄ちゃん、
やっぱり小雨には
「お兄ちゃん」が一番
しっくりくるみたいです――

……

あっ、そうでした！
小雨、お昼ごはんができたから
お兄ちゃんを呼びにきたんでした。

今日は、カレーです！
ちなみに――
小雨も、少しだけ
お手伝いしました v

春風お姉ちゃんとホタお姉ちゃんにも
「小雨ちゃんは筋がいいわ v」
って、ほめてもらえたんですよ♪

もっともっとお手伝いをすれば、
小雨もお姉ちゃんたちのように
おいしいごはんを作れるように
なれるのかな？

そうすればいつか、
本当にお兄ちゃんの
お嫁さんにも――
えへへ v

そ、それでですね、
お兄ちゃん――
朝は、恥ずかしくて
できませんでしたけど。

小雨も、お兄ちゃんに
「あーん」してあげたり、
してもらったり――
お願いしても、いいですか？

……

はい、精一杯の
愛情を込めますね v v v

ヒカルお姉ちゃん――
ううん、この場合は
ヒカルちゃん、なのかな？

あっという間に、
眠っちゃいましたね。

というわけで――
海晴ちゃんから
立夏ちゃんまでの、
小さくなっちゃった
お姉ちゃんたちはホワイトルームで
おひるねタイム中、です。

みんな、とってもかわいい
寝顔でしたよ v

チョコも、みんなのおかげで
無事に完成しましたし――
ひとまず一安心です！

あとは、この現象が
早く解決すればいいんですけど。
やっぱり、このままという
わけにはいきませんし――

でも、喜んでいる
ちびちゃんたちを見ていたら
もう少しだけだったら
いいんじゃないかな、って。
実は小雨も、
まるでおとぎ話みたいって、
ちょっぴり楽しんでるんです v

もし、本当に
おとぎ話だったら――
最後は王子様のキスで
お姫様は元通り、
といったところでしょうか v

王子様――
この場合は、
お兄ちゃんの――

ふ、ふぇぇ！？
小雨ってば、
一体何を！！？

もう、11月だなんて――
月日がたつのは
本当に早いものですね。

日が暮れるのも
ずいぶんと早くなってきましたし、
風も冷たくなっていく一方です。

こんな時は、
体調を崩さないように
気をつけないと――

お兄ちゃんは、
大丈夫ですか？
お風邪など――
ひいてはいませんか？

そうだ――
実は今日、お友達から
とってもおいしいっていう
お茶をもらったんです♪

良かったら、
これで一緒に
お茶会でもしませんか v

えっと、それで――
できれば、今日は――
お兄ちゃんと小雨、
2人だけのお茶会に
したいな、って――

ああっ、もちろん
今日だけですよ！？
みんなにも、飲んで
ほしいですし――

ただ――
1回くらい、お兄ちゃんを
独り占めしてみたいな、って
思っちゃって――

お兄ちゃん――
こんなわがままな小雨は
嫌いですか？

ごめんなさい、
お兄ちゃん！

立夏ちゃんの宿題を
手伝わせることに
なってしまって――

本当は小雨が
なんとかして
あげたかったんですけど、
どうしても分からない
問題があって――

お姉ちゃんたちに
聞こうとしたんですけど、
「どうせ、立夏ちゃんの宿題なんでしょう？
本人のためにならないんだから、
手伝ってあげることなんてないわよ。」
って、断られちゃって――

もう、お兄ちゃん以外に
頼れる人がいなかったんです――

でも、おかげで
本当に助かりました。

立夏ちゃんもいい加減
反省したみたいですから、
次からはもう大丈夫――
のはずです。

今回は本当に、本当に
ありがとうございました！
そして、ごめんなさい――

そのお詫びというわけでは
ないんですけど――
小雨、今日は一日
お兄ちゃんの言うことを
何でもききます！

肩をお揉みしましょうか？
うちわで扇ぎましょうか？
それとも――
そ、添い寝して子守歌なんて――

キャ、キャーーーーー v

台風が、
近づいているみたいですね――

麗ちゃんの
お誕生日パーティ――
無事に、できるでしょうか？

折角の、1年に1度の
大事な日ですもの――
やっぱり、雨よりも
晴れていた方がいいですよね。

特に、麗ちゃんは
電車が遅れたりすることを
とっても嫌がりますし――

ああ、もし
麗ちゃんが怒り出したり
しちゃったらどうしましょう。

あの、お兄ちゃん。
もし麗ちゃんが
不機嫌そうになったら――
フォローしていただけますか？

もちろん、小雨も
できる限り頑張りますけど――
やっぱり、お兄ちゃんに
慰めてもらえる方が
うれしいと思うんです v

麗ちゃんも、本当は
お兄ちゃんのこと
大好きなんですもの！
その点は、小雨が保証します v

お兄ちゃんと、小雨――
2人で、麗ちゃんを
いっぱいいっぱい
お祝いしましょうね v