改めて――
あけましておめでとうございます、
春風の王子様 v

今年もこうして、
王子様と一緒の
新年を迎えることができて
春風、し・あ・わ・せ v

まるで、夢の中に
いるような気分――
きゅうううううん v v

ああ、でも
夢といえば――
春風、今年は
見られなかったんです――
初夢。

毎年毎年、王子様の
出てくる初夢を見るのが
春風の楽しみだったのに――
しゅん。

去年の初夢なんて、
とってもステキだったんですよ v
王子様ったら、
春風にあんなことや
こんなことまで――

もう、今思い出しても――
きゅううううううううううん v v v

なのに今年は――
本当に、残念です。

……

あっ、そうだわ、
もしかしたら――
分かりました！
春風、分かっちゃいました！

これは、今年は
夢じゃなくて、
現実になるということですね！！

そういう理由でしたら、
初夢が見られなかったことも
納得できます♪

ああ、ついに、
王子様と――

きゅうううううううううううううううん v v v v v

氷柱ちゃんは、
あんなこと言ってましたけど――
春風は大好きですよ、
「未来日記」の由乃ちゃん ｖ

好きな人のために
あんなに健気に頑張って――
本当、可愛いですよね。

お話自体は、とっても
怖かったですけど
ちょっと羨ましいなって
思っちゃいました。

ウフフ、でも春風だって
由乃ちゃんには負けてませんよ？

春風には、あんな便利な
日記はありませんけど――
みんなと一緒に日々作っていく、
このステキな日記がありますし♪

それに、好きな人への
愛情だって！

ああ、王子様――
きゅうううううううううううううううん v v

ねっ、負けてないでしょう？

ああ、もうこんな時間――
本当、王子様と一緒にいると
あっという間に時間が
過ぎちゃいますね。

もう少しお話していたいですけど、
学校もありますし、それでは――

……

お休みなさい、王子様 v v v

昨夜はお楽しみ
だったみたいですね、
王子様――

海晴お姉ちゃんに、霙ちゃんとも
何かあったそうじゃ
ありませんか？

ウフフ、つまり長女→次女ときて、
今日は春風の出番ってことですよね v

それとも、ヒカルちゃんも
一緒の方がいいのでしょうか？

できたら、初めてのときは
春風のことだけを
見つめていて
いただきたかったんですけど――

分かりました、
それが王子様の
ご希望でしたら！

それではヒカルちゃんも
呼んできますから、
ほんの少しだけ
待っててくださいね、王子様 v v v

昨日の星花ちゃんの
お誕生日パーティ、
大盛り上がりでしたね。

それに今年はもうひとつ、
おめでたい事が
重なっちゃいましたし――
ウフフ v

春風もお料理の
作りがいがあるというものです！

ちなみに今回の
バースデーケーキの
ピーチケーキは、
星花ちゃんたっての
リクエストだったんですよ。

なんでも、
三国志の「桃園の誓い」に
ちなんで、ですとか――

星花ちゃん本人には
とっても喜んでもらえて
嬉しい限りだったんですけど、
王子様のお口には
合いましたでしょうか？

……

そうですか！
王子様にも満足していただけたのでしたら
春風、大感激です v v

でしたら、今度は――
春風のモモも
いかかでしょうか？

王子様のためだけに
頑張って育てた、
この果実――

さあどうぞ、
ピチピチのうちに
召し上がってくださいませv v v

きゅうううううん v v v v v

動物園のウサギちゃんたち、
とっても可愛かったですね。

それに、直接触れ合うことまで
できるなんて――
ふわふわで、暖かくて
最高の抱き心地でした ｖ

ちっちゃい子たちも
すごく喜んでましたし――
せっかくのこどもの日ですもの、
みんなにとって今日が
素敵な思い出になってくれたら、
春風もとっても嬉しいです♪

そういえば王子様、
ウサギさんってよく
寂しいと死んじゃうって言われますよね。
まるで、春風みたいです――

だって、春風も王子様が
もし突然いなくなったりしたら、
絶対に生きていけませんもの v

ですから王子様、
どうか春風を置いて
どこかに行ってしまったり
しないでくださいね？

そんなことされたら、
春風、死んじゃうんだから v v

でも、それでも
春風を置いて行かれるのでしたら――
その時は王子様のことを
どこまでも追いかけて行きますからね v v v

王子様を愛する
春風ウサギには
不可能なんてないんですよ、
きゅうううううん v v v v v