あ～、赤ちゃんだぁ！
あさひちゃんっていうのか～、
かわいいねぇ、くししし v

ねえねえ「おにいたま」、
あさひちゃんのこと、
だっこしてもいい？

わ～い、ありがとう!!

うわぁ、ぷにぷにだぁ――
あっ、今笑ったよ！
よしよし、いい子いい子 v

……ねえねえ、
「おにいたま」？
ヒナ、あさひちゃんのこと
持って帰ったらダメかな？

ヒナ、いっぱいい～っぱい
大切にするよ！

……

ぴらにゃーにゃーぼ？
ぺぽ、にゃおにゃお
ちゃちゃちゃちゃにゃっぱ、
にゃーす――

っぺ、きゃーきゃー!?
ぼぼぼぼ、おにいちゃ！

（ん、しらないこがやってきたぞ？）
（でも、なんとなく）
（たにんのようなきがしないっていうか、）
（なかまのにおいがするような――）

（って、ゆうかいされる～!?）
（たすけろ、お兄ちゃん！）

やあ……久しぶりだね……
白面金毛……いや今は
「キュウビ」だったかな……フフフ。

それにしても……4年前に
初めてキミと出会ったときは、
私も流石に驚いたよ……
まさか、かの伝説の妖怪が
眷族に加わるとはね……。

ところで……キミもやはり彼……
この家の「兄くん」に惹かれて……
ここにいるのかい……？

確かに……実に興味深い
オーラを持っているね……
折角だから私も……
暫くの間、観察させて
いただくことにするよ……。

今年の夏は……退屈せずに
すみそうだ……フフフフ。

……

（また会うたな、魔王の娘――）
（一応、歓迎しておくとするかの。）
（しかし念のために忠告しておくぞよ、）
（あの者は既にわらわが）
（目をかけておるからのう？）
（ゆめゆめ、余計なことはするでないぞ――）

ふーん、あなたが
美夜おばさんの話していた
「お兄様」かあ――
うふふ、ちょっとカッコイイかも？

まあ、私たちの親戚
なんですものね。
当然といえば、当然よね v

あっ、そういえば
自己紹介がまだでしたね。
咲耶っていいます、
一応、この12人姉妹の
まとめ役をしています。

ちなみに元々は9人だったんですけど、
ある日突然、海外にあと3人いたことが判明して――
「お兄様」のことといい、うちの親族って
フシギなことが多いですよね。

そうだわ、「お兄様」のお話も
色々と聞きたいですし、
今からお茶会なんてどうですか？

実は、蛍ちゃんに歓迎会も
兼ねてってことで誘われてたんですけど――
さあさあ、「お兄様」も一緒に行きましょ v

……

ようこそ、咲耶ちゃん――
わあ、お兄ちゃんも！

ちょうど良かったです、
今からお兄ちゃんのお部屋に
行こうって思ってたんですよ。

それにしても、一緒に来るだなんて
もうすっかり仲良くなってるんですね――
咲耶ちゃんって男の人には
結構厳しいのに、さすがお兄ちゃん v

さて、これで全員揃ったかな？
それでは、今から――
「ドキッ！12人姉妹のコスプレ歓迎会」
を開催いたしま～す！

さあさあ、みんな早く
ここにある衣装に着替えて着替えて♪
メイドにナースに巫女服、
スクール水着やセーラー服なども
もちろん用意してますよ～☆

ああ、32人の家族が一斉に
コスプレをしながらお茶会――
夢のような光景です v v v

ハロ～♪
久しぶりね、お兄ちゃん v

突然なんだけど、
親戚の子が12人ほど
うちに来ることになっちゃった！

部屋はまだ空いてるから
大丈夫だとは思うんだけど――
あっ、ちなみに
全員女の子よ～ん v

それにね、みんな
とっても可愛いのよ――
もう、まとめてうちの子に
しちゃいたいくらい！

じゃ、そういうわけで
後はお願いするわね、
私の可愛い息子v v v

……

みんなー、久しぶり！
元気にしてた――

って、えええええ！？
お、男の人がいます！！？

あっ、そうか、
あなたが美夜おばさんの言っていた
「お兄ちゃん」なんですね。

ごめんなさい、いきなり
大声なんて出しちゃって――

えっと――
はじめまして！
美夜おばさんの親戚の、
可憐です。

他の姉妹ともども、
今日からしばらくの間
このお家でお世話になります。

色々とご迷惑を
おかけするかと思いますが――
どうかよろしくお願いします、
「お兄ちゃん」 v

……

あっ、説明忘れてたけど
今回来る子たちと
初対面なのは、
お兄ちゃんだけなのよね。

だから、特別に
この日記を使って
交流してみるっていうのはどうかしら♪

ウフフ、みんないい子だから
きっとすぐに仲良しになれるわよ～ v

あ～ん、でもでも、
う・わ・きはダメよ！

そんなひどいことしたら、後で
お仕置きのキスしちゃうんだから～ん v v

by アナタの愛しのママより ブチュ～ v v v